サベージテン閉店
2009年 12月 21日
東京、両国にあるサベージの専門店、サベージテンが年末で閉店することになった。
このサベージというのは、かつてスズキが販売していたLS400/650というバイクの名前で、足を乗せるステップが前の方にあり、やや体を後傾させて乗る、いわゆる「アメリカン」なデザインをしている。
この手のバイクは、その道の大御所であるハーレーに倣ってかVツインエンジンを載せるのが一般的なんだけど、こいつは単気筒のエンジン(400ccと650ccがある)を積んでいるという変わり者なのだ。
単気筒も50ccだの125ccだのという排気量ならともかく、このクラスのビッグシングルとなると、振動(いや鼓動というべきか)は実に味わい深い物がある。
信号待ちの時の、ドコドコした心音。
スタートして2速、3速とシフトアップしてアクセルを開けていく時の、粒の揃ったパルス感。
スリムで軽くて、トルクフル。乗っていて実に楽しいバイクである。
楽しいのだけれどあまり売れなかったようで、1986年の発売から3年ほどで販売終了となった、とWikipediaにある。
30過ぎて教習所へ通うことから始まったオレのバイクライフの、最初の相棒が400ccのサベージだった。
コイツを友人から譲り受けることにならなければ、免許など取らなかっただろうし、サベージテンを知ることも無かっただろう。
後にサベージテンで650ccを買った時、この400を下取ってもらったが、HPの中古車販売コーナーで「売約済み」になった時にはちょっとセンチな気分になったもんだ。
なにぶん古いバイクなので消耗部品など量販店にぶら下がっているはずも無く、パーツリストを見て発注したりと、ある程度知識や自分でバラしてメンテする技術がないと、長い付き合いは難しいのかも知れない。
そういう知識も技術も無いオレは、近所のバイク屋さんにしょっちゅう持ち込んで(そういう気安い店だった)、どこどこが減ってる、何々がそろそろじゃないですか? と言われるままに、じゃあ発注しといてね、来たら取り付けてくださいな、とお任せしていたのだが、無職になってそうふんだんに金を使えなくなり、あまり手がかからず、部品もまだまだ流通している新しい車種に乗り換えてしまった訳だが、そういう知識や技術をこつこつと自分の物にして、いつかはまたサベージに乗りたい、と思っている。
なので、サベージテンのHPはこまめに見ていたのだが、そこに突然の悲報である。
「今まで夢にお付き合いありがとうございました」の言葉が、胸に沁みた。
400を譲ってくれた友人も、今はすでに亡し。
こちらこそ、今までありがとうございました。
このサベージというのは、かつてスズキが販売していたLS400/650というバイクの名前で、足を乗せるステップが前の方にあり、やや体を後傾させて乗る、いわゆる「アメリカン」なデザインをしている。
この手のバイクは、その道の大御所であるハーレーに倣ってかVツインエンジンを載せるのが一般的なんだけど、こいつは単気筒のエンジン(400ccと650ccがある)を積んでいるという変わり者なのだ。
単気筒も50ccだの125ccだのという排気量ならともかく、このクラスのビッグシングルとなると、振動(いや鼓動というべきか)は実に味わい深い物がある。
信号待ちの時の、ドコドコした心音。
スタートして2速、3速とシフトアップしてアクセルを開けていく時の、粒の揃ったパルス感。
スリムで軽くて、トルクフル。乗っていて実に楽しいバイクである。
楽しいのだけれどあまり売れなかったようで、1986年の発売から3年ほどで販売終了となった、とWikipediaにある。
30過ぎて教習所へ通うことから始まったオレのバイクライフの、最初の相棒が400ccのサベージだった。
コイツを友人から譲り受けることにならなければ、免許など取らなかっただろうし、サベージテンを知ることも無かっただろう。
後にサベージテンで650ccを買った時、この400を下取ってもらったが、HPの中古車販売コーナーで「売約済み」になった時にはちょっとセンチな気分になったもんだ。
なにぶん古いバイクなので消耗部品など量販店にぶら下がっているはずも無く、パーツリストを見て発注したりと、ある程度知識や自分でバラしてメンテする技術がないと、長い付き合いは難しいのかも知れない。
そういう知識も技術も無いオレは、近所のバイク屋さんにしょっちゅう持ち込んで(そういう気安い店だった)、どこどこが減ってる、何々がそろそろじゃないですか? と言われるままに、じゃあ発注しといてね、来たら取り付けてくださいな、とお任せしていたのだが、無職になってそうふんだんに金を使えなくなり、あまり手がかからず、部品もまだまだ流通している新しい車種に乗り換えてしまった訳だが、そういう知識や技術をこつこつと自分の物にして、いつかはまたサベージに乗りたい、と思っている。
なので、サベージテンのHPはこまめに見ていたのだが、そこに突然の悲報である。
「今まで夢にお付き合いありがとうございました」の言葉が、胸に沁みた。
400を譲ってくれた友人も、今はすでに亡し。
こちらこそ、今までありがとうございました。
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shibataya
at 2009-12-21 22:27
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一瞬フルメタの話かと思いました。
あのカエル顔が延々並んでる図とか(笑)
単気筒も味わい深いですよねぇ。
ちょっと違うかも知れませんがVTR250なんかも、トラクターみたいなエンジンだなぁと田舎もんの自分は和んだもんです。
サベージに乗ってた姿をみてた期間は短かったはずですが、いまだにhybridさんといえばサベージという印象があったりします。
整備士の知り合いが言ってましたが、バイクはオイルさえ小まめに換えれば、大概のトラブルは未然に防げると言ってました。
単気筒であれば、エンジン構造自体の信頼性・耐久性も高いでしょうし、後はブレーキパットなどの消耗品の交換を覚えるくらいで大丈夫ではないでしょうか。
個人でやってるような趣味のお店は、バイクに限らずどこも辛い時期のようです。
自分の行きつけのお店でも、いつまで店で商売できるか、という話を聞きますし。
何ができるわけもないんですが、切ないですよね。
あのカエル顔が延々並んでる図とか(笑)
単気筒も味わい深いですよねぇ。
ちょっと違うかも知れませんがVTR250なんかも、トラクターみたいなエンジンだなぁと田舎もんの自分は和んだもんです。
サベージに乗ってた姿をみてた期間は短かったはずですが、いまだにhybridさんといえばサベージという印象があったりします。
整備士の知り合いが言ってましたが、バイクはオイルさえ小まめに換えれば、大概のトラブルは未然に防げると言ってました。
単気筒であれば、エンジン構造自体の信頼性・耐久性も高いでしょうし、後はブレーキパットなどの消耗品の交換を覚えるくらいで大丈夫ではないでしょうか。
個人でやってるような趣味のお店は、バイクに限らずどこも辛い時期のようです。
自分の行きつけのお店でも、いつまで店で商売できるか、という話を聞きますし。
何ができるわけもないんですが、切ないですよね。
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hybrid-jp at 2009-12-22 11:22
shibatayaさん>
横浜から九州まで行って、さあこれからという時にクラッチワイヤーが断裂した苦い記憶があるので、そういうのも未然に予測して交換しておいたり、万が一発生した時の為にパーツを持参、そして自分で治せるような目と技術が無いと付き合うには力不足かな、と思うのです。
しかし、これは「サベと長く付き合う」ではなく、「バイクで長距離ツーリングに行くときの注意点」といった問題ですな、良く考えたら。
そういう意味では、パンク修理、タイヤ交換などなど、まだまだ覚えるべきことは沢山ある我がバイクライフであります。
どこの業界も、安さのみが売りの画一的な量販店ばかりがのして来ていて、個人の店は大変なんでしょうね。
そういう店が、いくつかまだ周りにはありますが、出来るだけ長くやっていって欲しいものです。
横浜から九州まで行って、さあこれからという時にクラッチワイヤーが断裂した苦い記憶があるので、そういうのも未然に予測して交換しておいたり、万が一発生した時の為にパーツを持参、そして自分で治せるような目と技術が無いと付き合うには力不足かな、と思うのです。
しかし、これは「サベと長く付き合う」ではなく、「バイクで長距離ツーリングに行くときの注意点」といった問題ですな、良く考えたら。
そういう意味では、パンク修理、タイヤ交換などなど、まだまだ覚えるべきことは沢山ある我がバイクライフであります。
どこの業界も、安さのみが売りの画一的な量販店ばかりがのして来ていて、個人の店は大変なんでしょうね。
そういう店が、いくつかまだ周りにはありますが、出来るだけ長くやっていって欲しいものです。
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takeuchi
at 2010-11-06 21:22
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もしかして、下取りに出した400のサベージって、
マフラーがシガーカッターみたいにカスタムされてる、走行6000キロのブラックじゃないですよね?
もしそれなら、今、私が乗っていますけど、ひょっとして違いますか?
マフラーがシガーカッターみたいにカスタムされてる、走行6000キロのブラックじゃないですよね?
もしそれなら、今、私が乗っていますけど、ひょっとして違いますか?
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hybrid-jp at 2010-11-07 06:58
takeuchiさん>
初めまして。
下取りに出したのはブラスマフラー付きの紺色の400で、1万数千走っていた物なので違うかも知れません。
でもサベにお乗りなのですね、うらやましい!
いつかはまたサベに、という思いは常に胸にあります。
初めまして。
下取りに出したのはブラスマフラー付きの紺色の400で、1万数千走っていた物なので違うかも知れません。
でもサベにお乗りなのですね、うらやましい!
いつかはまたサベに、という思いは常に胸にあります。
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takeucchi
at 2010-11-07 16:28
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そうでしたか。もしやと思いました。
私の黒いサベージは、サベージテンが閉店する1か月前に買ったもので、店長さんから「650乗換えの下取り車で」と聞いたものですから。ちょうど買ってから一年になります。
私の黒いサベージは、サベージテンが閉店する1か月前に買ったもので、店長さんから「650乗換えの下取り車で」と聞いたものですから。ちょうど買ってから一年になります。
by hybrid-jp
| 2009-12-21 07:01
| 平穏な日々
|
Comments(5)