Early Times

久々に、バーボンが呑みたいなーと思って買ってきた。
お気に入りの銘柄、アーリータイムス。
Early Times_d0119595_1227758.jpg

これを飲み始めた16、7の頃、今からもう何十年も昔の話だけど、その時は丸いボトルだったんだよな。
フォア・ローゼスみたいな。

バーボンはウィスキーの一種、というのは誰でも知ってると思うけど、大麦で作る普通のウィスキーとは違って、原料にとうもろこしを使うのが特徴。
そして、伝統的にはアメリカのケンタッキー州で作られたものだけをバーボンと呼ぶ。
Early Times_d0119595_12313884.jpg

ね、ちゃんとラベルに書いてあるでしょ。

例えば、原料も作り方も似たようなジャック・ダニエルはテネシー州の産なので、工程にひと手間かけたりしてテネシー・ウィスキーと名乗り、ちょっと高級感を売りにしてたりする。

コーンで作られたウィスキーは全般的に甘いフレーバーのが多いけれど、アーリータイムスはその中でもかなり甘い部類に入るような気がする。
煙の香りも強くて、スコットランドやアイルランドのウィスキーと比べたら田舎臭いというか野暮というか、そういう味わいとされることも多い。
でも、氷を突っ込んだ大振りのグラスに、コイツをドボドボと注いで満たし、ひとくちグイッと飲み込んだ時の、食道から胃へと滑らかで冷たい火が流れ落ちていくような感覚と、後に残るスモーキーな香りは、堪らなく心を安らげてくれる。

日本酒やワインのように、食事を食べながら呑むと一層美味しくなる酒と違って、ウィスキー類のような蒸留酒はせいぜいナッツなどの軽いつまみしか合わない(ような気がする)ので、食事時に呑むのは難しいなあ。
でも、若い頃はピザだのフライドチキンだのを食いながら、コイツのロックをガンガンやったもんだが。
そういや昭和の昔は、食事の時にウィスキーの水割りを呑むオトーサンたちもいましたよね。

若い頃といえば、ギターを弾くときに使う道具にスライドバーというのがあるんだけど、別名をボトルネックという通り、昔はビンの首の部分を切り取って作ったものだという。
そんなハナシを聞いて、それじゃ愛飲してるこのアーリータイムスの瓶を使って、いっちょオレのスライドバーをつくろう! いいべこのアイデア! と思い(確か、ライ・クーダーがTVでアーリーのCMでスライド弾いてたのも影響して)友人と二人で一本飲み干し、へべれけになりつつも制作にとりかかったところ、肝心のオレの指が太すぎてボトルの口に入らなかった、というエピソードを今思い出した。

ジャストフィットしたのは、どっかの風邪薬の空きビンでした、てへ。

そうそう、昔通ってたバーで、バーボンの種類を10種類言えたら大したもんですよ、とバーテンダーに言われた。
いま、浮かぶままに書き綴ってみようか。
アーリータイムス、フォア・ローゼス、オールド、クロウ、ジム・ビーム、ワイルド・ターキー、オールド・フォレスター、オールド・グランダッド、ファイティング・クック、メーカーズ・マーク、リップ・ヴァン・ウィンクル、I・W・ハーパー。

とりあえず呑んだことあって名前覚えてるのはこれだけ。
出てくるもんだな。
ぶっちゃけどんな味だったかなんて覚えちゃいないけど
by hybrid-jp | 2013-02-21 13:16 | 食べ物とか | Comments(0)

いつかどこかで考えたこと。


by hybrid-jp