花札

子供の頃から、何故か花札の絵が好きだった。
我が国の物なのに、どことなくエキゾチックさを感じさせるし、シンプルなのに強烈な印象を残す色彩と構図。

しかし、将棋でもトランプでもポンジャン(懐かしいな)でも一緒に遊んでくれた父親が、花札だけは頑なに買ってくれなかっただけでなく、家の者がそれに触れることすら忌み嫌っていたため、自分で買ったのはいい歳になってからだった。
「あれは博打に使うものだから」とは父親の弁だが、買っても負けても楽しい、で済むゲームとは違い、博打にはそれを打つ人間の野卑で下品な面が表に出て来がちだし、それを見てそいつに幻滅する、というのが親父は嫌だったんだろうなぁ、とはこの歳になっておぼろげながら理解できる。

それは置いといて、10年くらい前に任天堂で一番安い「都の花」を買ったんだけど、このたび一番高い「大統領」を買ってみた。
最初のが黒札だから、こっちは赤にしてみるか。

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発色もきれい、札の質感も上質。

いやー、いいよねー。
別にこれを入れ墨にしてカラダに入れよう、とか間違っても思いませんけど。
入れるんなら元ユナイテッドのユーティリティ・プレイヤー、ジョン・オシェイの顔にするわ。
オシェイも迷惑だからやめろ>オレ。

ハナシが脱線したけど、右下の雨の20点札。
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子供の頃、この傘差してカエルを見て「あら風流」とか言ってそうな雅なお方は誰だろう? と思ってたんだけど、小野道風という書家だそうな。
書家として己の才能の限界を感じ行き詰まっていたところ、とても遠くにあって届かない柳の枝に飛び乗ろう、とあがくカエルを見て

「バカなヤツだ。お前の柳もオレの目指す世界も、絶対に手が届かない所にあるんだよ。才能の無いオレたちは、何したって無駄なんだ」

などとカエルに己を重ねていたところ、一陣の風に煽られてしなった柳に見事飛び移ったカエルを見て

「バカはオレだ! オレはあのカエルのような努力を、まだ何もしちゃいねえ!」

と再度モチベを燃やして大成した、という物語は本当かどうかは置いといてなかなか熱い物がある。

by hybrid-jp | 2018-12-14 20:00 | 平穏な日々 | Comments(0)

いつかどこかで考えたこと。


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