ディズニーランドへ

秋葉原の鍛冶屋文蔵という呑み屋で呑んできた。
値段もリーズナブルで食べ物も美味い。
流れるBGMがずっとビートルズだったのも好きな人間としては好感が持てるし、
店内の落ち着いた雰囲気といい、いいこと尽くめで結構なのだが。

バイトだけでなく店の人間全員の接客態度の悪さ、
客をあしらうスキルのレベルの低さは特筆ものであり、深刻だった。

入り口をくぐり、カウンターの中の人間に人数を告げると
いらっしゃいませの声も中途半端に耳につけた通信機で他の店員とやりとり。
置かれた状況の判らない我々は立ちっぱなし。
とりあえず空いてる席へ座ってもいいのか? と思い店内を見渡す
(このとき先客は一つのテーブルに付いている二人連れだけであった)と、
それを手で制する店員。相変わらず通信中。
2Fの席へ通される。
酒と肴を注文。お代わりをしたビールがなかなかこないので確認すると
「あーすいません忘れてました」
素直なのは誉められるべき資質だが時と場所によるぞ小僧。

これがこの「鍛冶屋文蔵」を経営する「だん家」という企業に共通する問題なのか、
この鍛冶屋文蔵秋葉原店だけの問題なのかは判らないのだが。

「秋葉原にしては」上出来
「秋葉原だから」しょうがない

こんな枕を付けて思考し、評価するのが自分の中で当たり前になっている。
そのことに気づいて愕然とする。
一部のマニア(電子工作だったりオーディオだったりパソコンだったり)が
足を運ぶ町だった頃から、秋葉原はずいぶんと変貌した。
その頃は食べ物屋なんぞ数えるほどしかなかったが、それでもその数件は
近隣で働く会社員たちに支持され、日々彼らの胃袋を満たしてきたんだろう。

駅舎が改築されて。
大きなショッピングセンターが出来て。
整地されて大きなビジネスビルがどんどん立って。

ディズニーランドで行列に並び、出てきたレトルトもののカレーライスに
高い、まずい、この値段でレトルトかよ、と文句をいう者はいない。
いるとすれば、観光地というものを理解出来ない野暮だけだ。

秋葉原全体が、不備な観光地になってきているような気がする。
いつの間にか、出来そこないのディズニーランドになっている。
Commented by 紅子 at 2008-03-02 23:58 x
まぁ、あそこはちょっと特殊かもですね。
秋葉原にも昔からあるお店は結構ありますし、街が変わっているのは表面上が多いんじゃないかなぁ・・・と。

それも長続きするとは思えないけどね( ̄ー ̄)b
Commented by hybrid-jp at 2008-03-03 00:16
紅子さん>

もともと秋葉原という町自体にはなんの思い入れも無いのですがねぇ。
物事の表層で金が動き、狂騒がそれを食い散らかす、という
構図があからさまに見えるのが腹が立つだけなのかも知れません。

まあ、どの町にもそこで暮らし、飲みかつ食い、笑い、生きる人々が
いるわけで、そうした人たちが何時だってその町の本当の背骨を
支えているのだと思います。
紅子さんの言うとおり、表面上の厚化粧が剥がれ落ちるのも
そう遠くないことでしょう。
by hybrid-jp | 2008-03-02 15:50 | 平穏な日々 | Comments(2)

いつかどこかで考えたこと。


by hybrid-jp